ホンマでっか!?TV 第20話(その2)
「ホンマでっか!?人生相談」(その1)
※ 1人目、羽野晶紀
羽野、「お聞きしたいのは、子供がキレやすくならないために、どうしたらいいのかということ。自分の子供は、ならないと思いながらも予備軍ではないかと、日々おびえながら生活しています。」
澤口先生、「お子さんは、何歳ですか?」
羽野、「5歳です。」
澤口先生、「全然、間に合いますね。お聞きしたいことが2つあります。まず、母乳で育てました?」
羽野、「はい。」
澤口先生、「何ヶ月ですか?」
羽野、「(5歳の子は、)2歳まで母乳で育てました。」澤口先生、「母乳だけですか?」
羽野、「はい。」
澤口先生、「じゃあ、大丈夫です。半年間は母乳だけですね。」
羽野、「はい。」
澤口先生、「じゃあ、問題ないですね。もうひとつ、生まれた直後に1時間以内にお子さんを抱きました?」
羽野、「はい。抱きました。」
澤口先生、「自然分娩ですよね。自然分娩した後に、お子さんを肌の上に抱きました?」
羽野、「はい。」
澤口先生、「何分間ですか?」
さんま、「もう少し優しく聞いてください。」
澤口先生、「キレると言うのは大人になってから大問題ですから。相当深刻なんです。」
羽野、「何分間とかあるんですか? とりあえず(産婦人科の)先生から、肌で抱いてあげてくださいとは言われた。赤ちゃんを肌の上に置いて、そのまま寝たと思います。」
澤口先生、「20分以上ですね。」
羽野、「はい。」
澤口先生、「じゃあ、問題ないですね。出産後、15分間、抱くか抱かないかによって、精神状態が安定する。子供だけでなく、お母さんの状態も変わります。」
坂下、「5分しか抱いてないんですけど。」
澤口先生、「それでは、不十分です。」
宮迫、「帝王切開の場合とかは?」
澤口先生、「それでも抱いたほうがいいのであるが、その場合は、その後のケアが重要になります。アメリカでは、ちゃんとした方法論が採用されています。」
羽野、「それは、ママだけですか?」
澤口先生、「お父さんは、関係ありません。」
尾木先生、「質問なんですけど、とても我慢強い子ですか?」
羽野、「・・・・・・。」
さんま、「我慢強いやろ、能の舞台に出ているくらいだから。」
羽野、「そうだと思います。」
尾木先生、「一般的にキレやすい子と言うのは、忍耐力がないとか、我慢強くないからキレると言われる。だけど、違うんですよ。キレるときは、我慢が限界に達している。我慢強い子ほどキレやすい。」
澤口先生、「今言ったことが重要なんですけど、3歳くらいのときにきちんとしつけをされましたか? 3歳くらいの時が重要なときなんです。それを5,6,7歳でもいいと思っているのが大きな間違いなんです。」
小杉(ブラックマヨネーズ)、「きちんとしたしつけってなんですか?」
澤口先生、「簡単です。3歳くらいのときに、親子で約束事を決める。何でもいいです。約束事を破ったときは、有無を言わせず罰する。」
さんま、「『説教部屋』みたいなものを作ればいいんですよね。」
澤口先生、「3歳の時の2,3ヶ月でいいんです。それによって、4人以上の友だちと遊ぶようになる。攻撃的な言葉や行動が激減する。」
さんま、「叱ると言うのも大事なんですね。叱りすぎると言うのもいけないし・・・。」
澤口先生、「そうです。」
植木先生、「すぐに懲罰を与えることが大事たと言うのは、心理学でも言われています。でも、TPOと言うのがあって、Tというのは、悪いことをしたこともに対して、後々ねちねち叱るのではなくて、すぐに『これだめよ。』と言って叱る。Pというのは、ほめるときはみんなの前でほめて、叱るときは、2人きりで叱る。」
野村、「あなた、お子さん持った経験ある?」
植木先生、「あたしは、理屈だけで・・・。」
野村、「ないの?」
さんま、「ないです。」
野村、「さっき、先生がおっしゃった、3歳にして善悪を教える。そういう時代、あたしたちは過ごしてきましたけど、この人の問題を聞いてみると、非常にばかばかしい話なのよ。最近、キレるという言葉を、使いだしたでしょ。子供がキレるわけないのよ。悪いことをしたらぶんなぐればいいの。」
さんま、「そういう教育をしていない子が増えたんです。」
野村、「産まれたら抱っこしなくちゃいけないとか・・・。わたしは、帝王切開で3人産んでいるので、おっぱい上げるまで別室に連れていかれて、子どもとは会っていませんよ。」
宮迫、「野村さん、あちら(評論家席)に座っていただいてよろしいですか?」
野村、「キレると言う言葉を使わなくていいのよ。だいたい子供はわがままなのよ。」
植木先生、「大人も子供も同じで、野村さんキレてらっしゃらないんですよ。」
野村、「アタシは、あなたに説教しているだけ。」
池田先生、「今からどうするかが問題でしょ。5歳なんでしょ。今から3年間くらいの育て方で、おかしくなっちゃうってこともあるんで、親御さんが子供に矛盾したことを言わないようにするのが大事。ルールを決めると言う話なんだけど、親御さんがこれをうちのルールとして決めました。そのルールはずっと守っていかなくてはいけない。そういうことをしてはいけないと言っているのに、お客さんが来たときだけ、子供を怒らなくていいですよみたいなことをすると、子供は、どっちが親の本当の気持ちかわからなくなってしまう。親が一貫してこういうときは叱る、こういうときはほめると決める。5〜7歳の子供に対して、きちんとしたルールを教えることが重要。10歳を過ぎるとほとんどダメ(手遅れ)。」
羽野、「5歳の子供の姉が小学生なんですね。」
尾木先生、「何年生ですか?」
羽野、「今2年生です。お友だちは忙しく、いろん習い事をしているんですね。遊ぶ時間が今度ないんですね。運動も遊びも勉強もしていて、こんなたくさんやっていて大丈夫かなと・・・。」
澤口先生、「それに関しては、簡単ですから。ピアノだけにしてください。それは、データとして分かってまして、一番習い事としていいのはピアノです。指を動かす、先を読む、暗記する。全て脳の働きを高める。ピアノを習っている子は頭がいい。さらに、ピアノを習うとキレにくくなる。なので、変なものを習わせないでピアノだけにしてください。」
結論
1. 3歳くらいのときに約束事を決め、破ったときは罰する。
2. 悪いことをしたら、すぐに叱る。
3. 子供を叱るときは2人きりで。
4. 親が子供に矛盾したことを言わない。
5. ピアノを習う。
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※ 2人目、宮迫博之
宮迫、「家でご飯を作った後に、奥さんに、『ちゃんと水につけておいてくれ。』と言っている。カピカピにこびりついたご飯粒を取る作業が、茶碗を4個洗うくらいの労力がいるから。2個だったら8個の労力になる。しかし、奥さんはやってくれない。なんとかやっていただく方法を知りたい。」
野村、「くだらないと思わない? 質問が・・・。自分がつけとけばいいじゃないの。」
さんま、「それは、プライドが・・・。」
野村、「(男が、)ご飯を作ること自体おかしいじゃない。先生がた、どうやって答えるの?」
澤口先生、「脳科学的な観点から、質問したいんですけど、奥様をほめていらっしゃいますか?」
宮迫、「ほめてないです。」
澤口先生、「それが一番まずいですね。奥さんに望んでいることをしてもらうには、ほめるしかない。たまたま、茶碗を水につけてくれたときに、『やったよ。』とほめる。もう本当にうれしいです。みたいなことを言う。」
澤口先生、「また、奥さんに禁止させたいときは、しばらくだまっておく。そして、ある日、決意を決めて、本気で怒ってください。ひっぱたくくらいで。もし、ひっぱたくことに関して、免疫力の弱い遺伝子を持っていたら、即離婚です。」
尾木先生、「大丈夫なことをお教えしますと、教育学的に言うと、奥さんの願いを実現してあげる。たとえば、海外旅行に行きたいだとか、せめて、北海道の温泉くらいとか。あったら、実現してあげる。それでもだめなら、カピカピにこびりついたご飯粒を取るブラシを使って、自分で取るしかない」
結論
1. ほめるしかない。
2. しばらく黙っていて、その後、中途半端ではなく、本気で怒る。
3. 願いを実現してあげる。
4. あきらめてご飯粒を取るブラシを使って自分で取る。