ホンマでっか!?TV 第99話(その1)
「ホンマでっか!?人生相談」(その32)
※ 栗山千明
栗山、「高所恐怖症を克服したい。」
武田先生、「(高い所が)どの程度怖い?」
栗山、「お芝居で、セットの上まで、ワイヤーで吊るされるんですけど、カットがかかった瞬間に泣いてしまう。」
植木先生、「高所恐怖症を患う人の問題として、仕事が怖くなったり、社会恐怖症(対人恐怖症)になったり、パニック障害になってしまったりと他の病気とリンクする可能性がある。高所恐怖症は、他の恐怖症に派生する可能性が高い。」
武田先生、「治るんですか?」
植木先生、「治ります。」
澤口先生、「本当にそうなんですよ。汎化現象といって、ある刺激に対する反応が類似した別の刺激にも生ずる現象。『パニック障害』10人に1人といわれている。高所恐怖症も放っておくと、不安障害や他の恐怖症を引き起こす可能性が高い。恐怖症になる人は、過去にきっかけがあったはずで、脳科学的に、何か恐怖体験があったときに、ノルアドレナリンが活性化して、1度すごい恐怖体験をすると、以後も活性化しやすくなる。トラウマとは関係なく、女性に多い。」
植木先生、「他に怖いものはある?」
栗山、「巨大物恐怖症」
マツコ・デラックス、「・・・・・・。」
栗山、「人ではなく・・・。」
マツコ・デラックス、「人ではないのね。」
栗山、「モンブランというスイスの山があるんですけど、そのあたりに仕事で撮影に行ったときに、ホテルの部屋の窓からモンブランが見える部屋に泊まったんですけど、怖くなってずっとカーテンを閉めてホテルにこもっていた。自分でも何が怖いのかがわからない。」
おおたわ先生、「怖くなったきっかけは?」
栗山、「高所恐怖症は思い当たらない。巨大物恐怖症は昔、上野駅に大きいパンダのぬいぐるみに潰される夢を見て・・・。」
おおたわ先生、「高いところが怖いというのは、動物として正常なんです。人間の赤ちゃんはもちろん、子犬でも高いところに連れて行くと、足がすくんで歩けなくなる。哺乳類は、高所が怖いという感覚を本能として持っている。哺乳類は飛べないため、落ちて死ぬのを避けるために備わっている感覚。成長していく過程で怖くなくなるのだが、この過程でつまづいている。」
栗山、「映画のワンシーンでも怖くなる。」
池田先生、「高いところを想像するだけでも怖くなるのは、重症。」
栗山、「役に入り込まないで、客観的に見れば大丈夫。」
池田先生、「これは本当は怖くないと考える?」
栗山、「これは絵なんだと自分に言い聞かせる。」
池田先生、「言い聞かすとさらに怖くなる。」
澤口先生、「カフェイン・ニコチンは脳が覚醒するので高所では避けたほうがいい。音楽もだめ。特にモーツァルト系がだめ。ただ、自分の好きな音楽を聴くと恐怖心が薄れる傾向にある。」
児玉先生、「結論から言うと、すごい感受性が強い。自分の恐怖の境界線を知って、徐々に慣らしていくとよい。」
池田先生、「30分ほど怖いところにいると、恐怖心が薄らいでくる。安全な高所から下を見ると高所恐怖症は治りやすい。」
おおたわ先生、「慣れる前の最初が怖い。その1回のために色の濃いサングラスをかけてください。スキー場で、昼間、怖くて滑れなかった場所が、夜になると滑れる場合がある。視界をブロックすることで怖さが軽減される。」
植木先生、「高所の話を論理的にできる人は症状が軽い。重症者は、話をすることもできない。『私の目・足・歯』を再認識することで、恐怖心を軽減できる。」
澤口先生、「スポーツ選手がつけるリストバンドには、匂いがついていることが多い。においをかぐことで、恐怖心や緊張感を抑える効果がある。」
武田先生、「いやな過去を良い事として10回くらい紙に書く。繰り返すことで、錯覚し恐怖心が薄らぐ。」